私は確かにあの時SnowManが好きだった

 

SnowManがようやくデビューした。

ようやくデビューコンサートをした。

 

当初決まっていた3月の公演が中止になって約半年、リスケされた日程も中止になり、ようやく開催されたデビューコンサート。

待ちに待ったデビューコンサートは配信。

この世の情勢的に何もおかしいことはない。

 

私は9公演のうち、最終日の朝公演以外の8公演を見ることができた。

ここからはただの振り返り。

 

 

■全22曲すべてがオリジナル

デビューコンサートですべてオリジナル曲をやれるってさ、すごいことだよね。

デビュー後の曲が8曲(内1曲は未収録曲)、14曲はJr.時代のもの。

歴史があるからこそ、そしてその歴史が途絶えなかったからこそ出来たセットリスト。

康二と目黒とラウールが6人時代の曲もいとおしそうに歌ってくれているのが本当にうれしかった。

 

 

■過密日程をやりきる凄さ

4日で9公演の超過密日程。後半は本当にしんどそうだった。オーラスは高揚感とか達成感とかもあってオーラス独特の力の漲りかたがあったと思うんだけど、個人的にはオーラス1個前が一番しんどそうだった。もう気合だけで動いている感じ。

今後1公演しか入れないとなったら迷わずオーラスに入りたいけど2公演入れるなら初日じゃなくてオーラス1個前を選択したいくらい素敵な公演だった。

 

 

■ユニットなし、着替えによる人数調整もなし

これが一番感動した。オリジナル曲をすべて9人で。

いつ決めたんだろうか。3月の日程が発表された当初にはもう決まっていたんだろうか。(ユニットがあるようなリハ風景も雑誌に上がっていたけど)配信となったからこその演出だったんだろうか。

9人であること、これがSnowManであると強烈に印象付ける構成にドキリとした。こちら側のほんの小さな刺をそっちからえぐってくるなんて。見透かされているようだった。そしてその刺をとってくれるなんて。

 

 

■アクロバットとダンス

SnowManといえばアクロバットとダンス。

それがふんだんに散りばめられた公演だったと思う。もう目がSnowManを見ることに慣れてしまっていて、アクロバットも揃ったダンスもデフォルトになっている私が見ても、あの量のあの質のアクロとダンスを見せつけられたらそりゃ何度でも惚れ直すよな。

パルクールを後半の最後の最後に持ってくるのもSnowManらしいし、宮館くんと岩本くんが9公演中9公演とも大技決めてくるあたり、身体能力も技術もそうだけどメンタルが頼もしいし、何食わぬ顔で涼しげにスマートにやってのけるからこれがSnowManなんだなって思った。

 

 

■歌詞に気持ちを込めた様子

初日のナミダの海を越えて行けと最終日のStoriesがとても印象的で。今までの苦悩というか悩みながら進んできたSnowManが歌詞を体現していたんだよ。

SnowManが歌う音楽がこんなにも胸を打つなんて思わなかった。

明るく楽しいものを提供するのが当たり前なひと昔のアイドルとはもう違うんだなって。

 

話はそれるけど、15年ほど前のアイドル(ジャニーズ)ってドキュメンタリーやメイキングをそもそもつけないというか表こそ全てみたいなところあったんだよね。今はもうそんなことなくて、ひとりの人間として苦しんでるところとか悩んでいるところをさらけ出してそれでもアイドルとして生きていく覚悟みたなのを見せつけられるともう応援せざるを得ないというか。自分の年齢的なこともあるんだけど成長を見守りたいというか。

需要ももちろんあるんだろうけど、今の時代だからこそのサービスの提供の仕方だなと思った。

 

 

■これをもってすべてに区切りをつける。置き土産はSnowDream

Ⅵ GuysがⅨ Guysになったこと、オープニングが9人になってから初めてのオリジナル曲だったこと。もうSnowManは待ってくれない人になっていた。それがとても嬉しかった。優しすぎるSnowManは過去の思い出もファンもとても大事にしくれていたけどもう9人でデビューしてこれから世界と戦うわけで。もたもたしている暇もないし、過去を振り返る余裕もないほど忙しくなるだろうから、全部に区切りをつけて前を向いていくことを9人で決断したんだろう。

たったひとつSnowDreamを置いて行ってくれたのもまた9人のやさしさだよね。

 

 

■取りこぼしなくファン全員を受け入れる姿勢

SnowManは意思疎通がとてもよくとれているグループだと思っているんだけど、

そんな共通認識力が強いSnowManが最後の挨拶ではそれぞれ思いの丈を語ってくれているのが印象的だった。

「人生を一緒に歩いて行こう」の人

「人生のおまけで充分」の人

「何かあった時に救いになりたい」の人

「横並びで戦おうね」の人

「俺らについてきてほしい」の人

当たり前だけどファンの人生もそれぞれで、そのファンがどういう思いでファンを続けているのかもそれぞれだからそのファンにあった在り方でいいんだよって語りかけてくれていたんだよね。

 

 

 ■大多数派になるだろう私たちの未来

「絶対スターになるから」あの大舞台で、デビューコンサートで言ってのけるラウールの強さ。素直さ。17歳の背中にかかる重圧の大きさ。職人集団と誉め言葉にも皮肉にもとれるSnowManの代名詞をふまえてまだまだだと言える強さ。

私はツイッターでよくラウールを孫のようにかわいがりたいと言ってたけどそうじゃなくなっていた。ついていきたいアイドルだった。アンチの多さが人気な証拠なんていうけど人並みに傷ついているんだよって言えるラウールも頼もしくて力強くて。このアイドルについていけば間違いないと思えた。

私たちが大多数派になる未来にはラウールが日本を世界を席巻していることはもう目に見えてる。

 

 

 ■10/25 18:30公演挨拶

最終公演の目黒くんが言葉に詰まって後ろを振り向く場面。

目黒くんに向かってほほ笑む康二と深澤くんのやさしさ。

振り向いた目黒くんを見ない宮館くんと渡辺くんのやさしさ。

このやさしさのタイプが違う人間がいるのもまたSnowManの良さだね。

 

 

■阿部くん安定した挨拶。

最初の挨拶

「神席へようこそ。ハイタッチ。そして繋いだ手はなさないで。」

最後の挨拶

「これがSnowManのデビューライブです。このライブを見たことを誇ってもらえるようなアイドルになります。」

私が見た8回公演すべて同じこと言ってたんだよ。この安定感。9回見た人は違うこと言ってほしい気持ちもあるかもしれないけど、1回しか見れない人がほかの公演も見たかったって後悔しないように平等に、特別扱いしないように。その優しさと安定感はやっぱり阿部くんそのものだったなあ。

 

 

■泣き虫ひーくんが泣けた理由

岩本くんがこの春、グループを離れたとき悔しかったけど社会人として当たり前だと思った。別にこちらの気持ちは何も変わらないから。その過程も含めて公演中何度も泣いていたのが、勝手に「泣ける人になったんだなあ」って嬉しくなった。それは深澤くんも言ってたけどひとりで守るものじゃなくなった証拠なんだなって知らんけど、勝手にそんな気持ちになった。知らんけど。

 

 

■「今年は見送る」の選択をしなかったグループの強さ。

現場を誰よりも経験している舞台班の彼らが配信を選択したこと。

デビュー年に形はどうあれデビューコンサートをする決断をしたこと。

しつこいくらいにこちらに感謝を伝えるメンバーが会えない悔しさを押し殺して決行してくれたこと。何年先もこの事実を大切に生きていきたいと思った。

 

 

■自粛期間で手に入れた新たなファン層

目に見えない敵と戦わないといけないこの2020年、生きている価値を見失った人、存在していることへの不安感に押しつぶされそうになる人、押しつぶされてしまった人。そんな人たちがいることを分かっていて「生きていてくれてありがとう」というアイドル。佐久間くんの生きていることこそ私へのファンサ。

この自粛期間がなければSnowManに巡り会わなかったファンもいるかもしれない。偶然だったとしてもこの期間でSnowManを見て元気になった人が世の中に何人もいるという事実が勝手に私の誇りになっている。

 

 

■ジャニーズを見てきた人ならどこかで出会ったことのあるSnowMan

「いろんな先輩のバックについていた」はSnowManの歴史の大事な一部分。

後輩のバーターもたくさんやったね。

社長の誕生日会の裏方作業も当時たくさん先輩の番組で話されてたね。

関西グループにだって康二が精通している。

最新のジュニアのグループに昔ラウールがいたことも。

大人気アイドルグループに長年目黒がついていたことも。

どこのジャニーズを切り取ってもSnowManがいたこと。

これが今大きなちからになっていること。

喜んでくれる同期や後輩がいること。よかったなって言ってくれる先輩がいること。

これが何よりも誇りだし、これからの糧になるだろう。

 

 

■全体を通してやっぱり会いたかったと言ってくれるSnowManのこれから

悔しいを何百万回も経験してきて、その度に自分たちで昇華してきたそれぞれがこの華々しいデビューコンサートで幸せでしかないはずのデビューコンサートでまた悔しいを手にしたこと、その悔しいを持って次に挑めること。どんだけMなんだよって思うけど、この悔しさを力に変えることが出来るから大きくなれるんだよね。

 

 

■結局のところデビューおめでとうとしか

長年のファンじゃないからこの気持ち、正しいかわからないけど25日の朝公演のレポートで読んだ佐久間くんの「一歩一歩が重いグループだったSnowManが3人が入ったことで早く走れるようになった」という表現にしっくりきたというか。SnowManはただパーツが足りなかっただけだったんだなって。そう言ってくれたのが佐久間くんでよかった。佐久間くんが言うから間違いないし。デビューコンサートだから全力でおめでとうだけ叫びたかったし、叫ばしてくれてありがとうといったところ。

 

 

 

 

 

2020年10月25日時点で私はめちゃくちゃSnowManが好きでした。

この先どうなるかわからないし突然プロレス好きになるかもしれないし、子煩悩になるかもしれない(全然子供いないけど)けどこのSnowManがデビューコンサートを完走した今、私は確実にSnowManが好きです。願わくばずっと好きでいてほしいよ私。